山鹿素行「中朝事実」を読む
明治天皇崩御に殉じた乃木希典大将は、
亡くなる2日前、皇太子となった
裕仁親王(後の昭和天皇)に面会し、
こう言って、一冊の本をお渡しします。
「私が愛読しております書物でございます。
ご成長されたら、この本をよくお読みいただきたい」
その本こそが、このたびご紹介する
『中朝事実(ちゅうちょうじじつ)』。
乃木大将は学習院長に就任した際、
生徒たちにも『中朝事実』を読むことを
勧めたといわれ、吉田松陰をはじめとする
維新の志士にも多大な影響を与えた書物です。
『中朝事実』を著した山鹿素行(やまがそこう)は
江戸初期の儒学者でした。
当時、支那は自らを世界の中央に位置する
文化国家であるとして「中華」と自称していました。
それに対して素行は、日本こそ文化的にも政治的にも
“中華”と呼ばれる存在であるとします。
そうして著された『中朝事実』は
『日本書紀』などの原文を引き、
それに対して素行が論評を加えるという
体裁になっています。
500ページを越す大冊ですが、
その格調高い文章は
日本を思う素行の意気が伝わってくるようです。
安岡正篤師に私淑する本書の訳者・荒井桂氏は、
日本の歴史を正しく知ることで、
新たな日本の活路を見出してもらえればと
膨大で難解な書物をものにされました。
激動の国際情勢の中で、
国の在り方や国民の意識に思いを致す時、
本書を紐解くことは
極めて意義深いと言えるでしょう。
日本精神の源流を知るうえで、
必読の書です。
……………………………………………………
140年間眠っていた名著、ここに甦る。
『山鹿素行「中朝事実」を読む』
現代語訳・荒井桂
定価=本体2,800円+税
亡くなる2日前、皇太子となった
裕仁親王(後の昭和天皇)に面会し、
こう言って、一冊の本をお渡しします。
「私が愛読しております書物でございます。
ご成長されたら、この本をよくお読みいただきたい」
その本こそが、このたびご紹介する
『中朝事実(ちゅうちょうじじつ)』。
乃木大将は学習院長に就任した際、
生徒たちにも『中朝事実』を読むことを
勧めたといわれ、吉田松陰をはじめとする
維新の志士にも多大な影響を与えた書物です。
『中朝事実』を著した山鹿素行(やまがそこう)は
江戸初期の儒学者でした。
当時、支那は自らを世界の中央に位置する
文化国家であるとして「中華」と自称していました。
それに対して素行は、日本こそ文化的にも政治的にも
“中華”と呼ばれる存在であるとします。
そうして著された『中朝事実』は
『日本書紀』などの原文を引き、
それに対して素行が論評を加えるという
体裁になっています。
500ページを越す大冊ですが、
その格調高い文章は
日本を思う素行の意気が伝わってくるようです。
安岡正篤師に私淑する本書の訳者・荒井桂氏は、
日本の歴史を正しく知ることで、
新たな日本の活路を見出してもらえればと
膨大で難解な書物をものにされました。
激動の国際情勢の中で、
国の在り方や国民の意識に思いを致す時、
本書を紐解くことは
極めて意義深いと言えるでしょう。
日本精神の源流を知るうえで、
必読の書です。
……………………………………………………
140年間眠っていた名著、ここに甦る。
『山鹿素行「中朝事実」を読む』
現代語訳・荒井桂
定価=本体2,800円+税


この記事へのコメント